理事長挨拶

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日本整形外科超音波学会 理事長
奈良県立医科大学 整形外科
田中康仁

この度2021年8月から伝統ある日本整形外科超音波学会の代表を拝命いたしました奈良県立医科大学整形外科の田中康仁でございます。本学会は平成元年の発足以来、30年有余年の歴史を持ち、現在急速に会員数が増加し、非常に活気に満ちた学会となっております。その代表として運営に携わりますことは、私にとりまして大変光栄なことであり、身が引き締まる思いがいたしております。服部義代表幹事の後任として、これまでの路線を継承し、更なる発展を目指して参る所存でございますので、皆様どうぞよろしくお願い申し上げます。

今、運動器の超音波診療は、整形外科の中でも最も注目されている分野の一つであります。特に若い世代やご開業されている先生方が、医師以外の医療に従事されている方と一緒になって、独創的な様々な取り組みをされておられます。機器の進歩は日進月歩でありますし、また超音波ガイド下インターベンションの手技も、これから様々のものが開発されてくることでしょう。

我が国の整形外科診療の9割が保存治療であることが統計から分かっておりが、これは世界的にみて日本の整形外科にとっての大きな強みであります。運動器の保存治療を行っている我々にとり、超音波はなくてはならない診療機器であります。本学会が先導し、世界の運動器超音波診療を牽引していくことができるように会員の皆様方と一緒に努力する所存でございます。何卒宜しくお願い申し上げます。